ほっとスマイル 子供のいないほんわか夫婦

ほっとする時間が大好きな40代と50代夫婦です

お腹に命を宿していた感覚がふと蘇る

最後の化学流産からもう2年弱かな。
生々しい心の起伏はもうほとんどなくなった。
だから、正直ほっとしている。

けれど、
ふとした瞬間に
妊娠して体の変化を感じていたあの感覚を
鮮烈に思い出す瞬間がある。

大抵それは
何でもないことをしている時。

例えば
食器を洗ってる時
仕事をして階段を上がっている時
とか。

今日は、散らかった布団を
整え直している時だった。

2月にしては暖かな日差しが
ベッドの上に当たって
穏やかな気分で
布団をベッドにかけ直していたら

赤ちゃん欲しいな(無理なのはわかってるけど)
って思うのと同時に
子宮が大きくなってきた感覚
つわりのような感覚
が蘇る。
切ない懐かしさ。
愛おしかったお腹の命。
産んであげたかった。

でも、長くひきづっても辛くなってくループになるだけ
そうわかってるから
枕を整えて
寝室から出た。
もう気持ちはリセットできてた。

月日が経って良かったのは
諦めるのが大丈夫になったこと。

夜、旦那さんに
「思い出すことある?私のお腹に話しかけてた頃のこと」
って聞いてみた。
そしたら、すぐに
「思い出すよ。もちろん」
私に気を使ってだと思うけど表情はあまり変えず
でも悲しそうな切なそうな目の表情で教えてくれた。

「そうだよね、思い出すよね。そん時は教えて、頭撫でてあげるから」
冗談まじりに伝えて、ウサギの話に変えて会話は移ろっていった。

不妊治療を受ける人が増えていってるんだろうな。
あの時、病院の待合室で一緒だった人達はどうしてるんだろう、
この世の中に同じような気持ちを抱えた人がきっと今までも
今も、これからもいるんだろうな。

穏やかにみんなが過ごせますように。